サウジ女性がフランスGPでF1マシン運転、本国での解禁祝う
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【6月25日 AFP】18F1第8戦フランスGP(France Grand Prix 2018)で24日、サウジアラビアで女性の運転が解禁された特別な日を記念して、同国の女性がルノー(Renault)のマシンを決勝レースの前に運転して注目を集めた。
サウジアラビアで、女性たちがハンドルを握って道路へ出られるようになったことを喜んだこの日、南仏では国内モータースポーツ連盟の初の女性メンバーであるアシール・アルハマドさん(Aseel Al-Hamad)さんが、キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が2012年のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2012)を制したときと同じマシンを駆った。
これは、フランスGPが28年ぶりにルカストレ(Le Castellet)で開催されたことを祝うルノーの「パッションパレード」の一環として行われたもの。国際自動車連盟(FIA)で女性のためのモータースポーツ委員会に所属しているアルハマドさんは、運転好きのモータースポーツファンでもあり、6月5日にこのコースで行われた練習走行にも参加していた。
アルハマドさんは「幼い頃からレースとモータースポーツが大好きだった私にとって、F1マシンを運転できるというのは夢にも思わなかったこと。これだけの観客のみなさんの前で、チームのホームレースであるフランスGPで運転できて非常に誇らしい」と話した。
「サウジアラビア王国で女性の運転が解禁された日に私がこうすることで、夢をかなえる情熱と魂を持っていれば、できることがあるというのを示したいと思った」
アルハマドさんは、サウジアラビア女性のモータースポーツ教育とトレーニングを促進する戦略作りを担当している。(c)AFP