野生種絶滅のアオコンゴウインコ、50羽をブラジルの大自然へ
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【6月24日 AFP】米アニメーション映画『ブルー 初めての空へ(Rio)』で知られる絶滅危惧種のアオコンゴウインコ50羽が、欧州の飼育施設からブラジルの大自然の中に戻されることになった。ブラジル環境省が明らかにした。
ブラジルのエジソン・ドゥアルテ(Edson Duarte)環境相が24日、ベルギーの首都ブリュッセルで50羽を来年初頭にブラジルへ戻すとの合意文書に署名するという。
鮮やかな青い羽が特徴のアオコンゴウインコは元来、ブラジル北東部に生息していた。だが、同国政府と協力して絶滅の恐れがあるオウム類の保護に取り組む独NPO(非政府組織)「絶滅危惧オウム保護協会(ACTP)」によれば、野生では1990年に確認されたのが最後。野生種は絶滅したとみられ、限られた数の個体が飼育されているのみだ。
現存するアオコンゴウインコ50羽はまず、ベルリンに来週オープン予定の特別施設でブラジルへの移送に備える。ブラジルに送られた後は同国北東部バイア(Bahia)州の動物保護区内にある野生復帰センターが保護し、2021年に第1陣が野生に放たれる予定だ。
ブラジル環境省によれば、飼育環境下にあるアオコンゴウインコの国際的な繁殖計画によって、2012年に79羽だったアオコンゴウインコの個体数が今年は158羽に増えたという。
アオコンゴウインコは主に生息地の消失と密猟によって絶滅の危機に追いやられた。(c)AFP