【6月24日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は23日、グループFの試合が行われ、ドイツは後半ロスタイム5分にトニ・クロース(Toni Kroos)が劇的な決勝点を決めてスウェーデンに2-1で勝利し、前回王者が早期敗退の憂き目を免れた。

 退場者を出して10人となり追い込まれていたドイツは、クロースが最後の最後でカーブをかけた息をのむ決勝ゴールを挙げた。

 前半32分にクロースのミスからオラ・トイヴォネン(Ola Toivonen)に先制点を奪われたドイツは、後半開始直後にマルコ・ロイス(Marco Reus)のゴールで追いつき、一時的に敗退が猶予される状況で試合を終えるかと思われたが、ジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)が退場して迎えた終了間際、初戦に続いてトラブルに見舞われた中盤で苦戦したクロースが救世主となった。

 この結果ドイツは、27日に韓国に勝てば自力で16強入りを決めることができる。

 クロースは試合後に「(スウェーデンの)1点目は自分のミスから決まったのは間違いない。1試合に400本のパスを出していれば、1本や2本は行くべき所に行ってくれない」とコメントした。

「今は回復をしなければならない。韓国を倒さなければならないし、納得いくようなプレーをしなければならない。それまでに時間はあまりない」

 しかし現時点でドイツは、2014年ブラジル大会(2014 World Cup)のスペイン、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)のイタリアに続いて前回王者がグループステージで敗退するというジンクスを破った訳ではない。

 W杯で1983年以来1次ラウンドで敗退していないドイツは、この劇的な結末により息を吹き返すかもしれない。一方手痛い敗戦を喫したスウェーデンは、決勝トーナメント進出を懸けてメキシコとの最終戦に挑む。(c)AFP/Andy SCOTT