EU、米製品への報復関税を発動 世界経済への影響に懸念
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【6月22日 AFP】欧州連合(EU)は22日、バーボンウイスキーやジーンズ、オートバイなどの米国を象徴する製品に対する28億ユーロ(約3600億円)規模の報復関税を発動した。
EUの官報によるとこの関税は午前0時(日本時間22日午前7時)に発動した。既に米中貿易の緊張を警戒していた世界の株式市場にとってさらなる懸念材料となっている。
人口5億人の巨大市場である欧州各地では関税発動によってスーパーマーケットや工場の生産現場にある米国製品の価格が引き上げられる。米国はメキシコやカナダにも追加関税を課しており世界的な貿易戦争への懸念が強まっている。金融市場も世界経済に対する重大な影響を懸念している。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が輸入鉄鋼への関税を25%、輸入アルミニウムへの関税を10%に引き上げると発表したことを受けて、EUは3月に報復関税を課す米国産品のリストを公表していた。米国の鉄鋼・アルミ関税の対象にはカナダ・メキシコをはじめとする米国の同盟国も含まれている。(c)AFP/Danny KEMP