バーガーキングがW杯広告謝罪、「選手の子どもを妊娠したら報奨金」に批判殺到
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【6月21日 AFP】米ファストフード大手バーガーキング(Burger King)は21日、7月15日まで開催されるサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)期間中、出場するサッカー選手の子どもを妊娠したロシア人女性に報奨金とハンバーガーを提供するとしたオンライン広告を謝罪した。
ロシア版フェイスブック(Facebook)の「VK」のアカウントで同社は、ロシアはW杯で優良な「サッカー遺伝子」の恩恵を受けることができるとした。
「企業の社会的責任の一環として、バーガーキングはスターサッカー選手の子どもを妊娠した女性に報奨を提供します」
「すべての女性が300万ルーブル(約520万円)を獲得し、生涯にわたって(同社のハンバーガー)ワッパー(Whopper)が支給されます。最高のサッカー遺伝子を獲得した女性は、ロシアの未来の世代の成功を約束するのです」
バーガーキングは「さあ行こう! あなたたちを信じています!」という呼びかけで締めくくられたこの広告を削除し、ソーシャルメディアと世界中のメディアで巻き起こった批判の火消しを図っている。
「私たちは自らの発言を謝罪します。あまりに侮辱的なものでした」
今回の広告は、女性に外国人のファンと性行為をしないよう呼びかけた政治家の発言への皮肉が込められていた。
タマラ・プレトニョーワ(Tamara Pletneva)共産党議員はラジオで、W杯は「別人種」の子を育てるロシア人女性を残すことにつながりかねないと主張した。同議員は、1980年のモスクワ夏季五輪時の状況を引き合いに出し、当時、一部の地元女性が外国人と関係を持ち、妊娠した例があると言及した。
「苦しむのは子どもたちであり、ソ連の時代から苦しんできた。同じ人種であれば幸運だが、違う人種の場合は状況が悪い」
ロシア政府はプレトニョーワ議員の見解と距離を置いている。ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、「ロシア人女性は自分たちの情事を自ら管理できるはずだ。彼女たちは世界最高の女性なのだから」とコメントしている。(c)AFP/Dmitry ZAKS