【6月19日 AFP】イタリアのマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)内相は18日、同国内に居住する少数民族ロマの人口調査を実施し、イタリア国籍がなければ国外追放する意向を明らかにした。サルビーニ氏は反移民を掲げる極右政党「同盟(The League)」の党首。

 サルビーニ氏は自身の出身地である北部ロンバルディア(Lombardy)州の地元テレビ局に対し、伊当局にロマに関する人口調査の実施を許可し、外国籍で不法滞在と判明したロマについて国外追放の可否を検討できる権限を与えると発言。

 一方で、イタリア国籍を保有しているロマについては「残念ながら国内にとどめておかなければならない」と述べた。

 サルビーニ氏は今月、地中海で救助されたアフリカ系を中心とする移民630人あまりを乗せた船の入港を拒否して非難を浴びたが、今回のロマに関する発言に対しても抗議の声が上がっている。(c)AFP