世界の銃、米国人が4割所有 新調査で判明
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【6月19日 AFP】世界中の銃のうち、その4割を所有しているのは、総人口のわずか4%を占める米国人だということが、新たに発表された調査で明らかになった。
調査機関「スモール・アームズ・サーベイ(Small Arms Survey)」によると、世界には10億を超える数の銃器が存在するが、うち85%は一般市民の手元にあり、残りを所有するのが警察と軍だという。
民間人が所有する銃の数は世界で8億5700万丁に上り、うち3億9300万丁が米国内にある。この数は、米国以外の上位25か国の市民が所有する銃の総数を上回っているという。
また他の多くの諸国では厳しい規制により所持できない強力な銃器も、米国では手に入る。
住民100人当たりの銃所有数は国ごとにばらつきがあり、米国が121丁だったのに対し、中東のイエメンが53丁、東欧のモンテネグロが39丁、カナダが35丁だった。この対極にあるのが日本とインドネシアで、100人当たり1丁未満となった。
スイス・ジュネーブにある国際開発高等研究所(Graduate Institute of International and Development Studies)が統括する同機関は、今回発表された数字について、133の国や地域における市民の銃登録記録や、56か国での調査結果など、複数の情報を基にした推算だと説明している。(c)AFP