【6月19日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場する日本代表は、初戦となるコロンビア戦前日の18日早朝、母国で発生した大地震のニュースを受け取った上に、火災警報器のアラームが鳴るというアクシデントに見舞われた。

 2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でコロンビアに1-4と敗れた日本は19日、サランスク(Saransk)にあるモルドビア・アリーナ(Mordovia Arena)でのリベンジを狙っている。

 しかし、数人の死者と300人以上の負傷者を出した大阪での大地震のニュースに加え、宿泊するホテルで火災警報器が鳴り続けたことにより、選手たちは十分な睡眠時間を手に入れるのに苦しんだ。

 日本の西野朗(Akira Nishino)監督は、「地震のニュースを受け取ったとほぼ同じタイミングで、火災警報器が誤作動した」と話した。

「警報はしばらく鳴り続き、神経質になっていた選手もいた。そのため、朝のトレーニングでは少し寝不足に見えた選手も何人かいた」

 大阪を拠点とするクラブチームに所属するMF山口蛍(Hotaru Yamaguchi)とGK東口順昭(Masaaki Higashiguchi)は、被災地に家族や友人が住んでいる。

 日本のキャプテンである長谷部誠(Makoto Hasebe)は「精神的に影響のあった選手もいた」と認め、「チームとしてサポートを広げたいし、私もキャプテンとして彼らを助けたい」と続けた。

「今回の地震の犠牲になられたすべての方に心から哀悼の意を表したい」

 また長谷部は、スター選手であるハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)がふくらはぎをけがしているコロンビアについてもコメントした。

「コロンビアにはこの4年間で成熟した選手が何人かいる。だから今回はよりタフな相手にると思う」

「4年前はグループリーグの最終戦で、リスクを負わなければならない試合だった。今回は初戦で、もちろんリベンジをしたいが、自分たちのゲームプランを貫き、しっかりとそれを実行したい」

 仮にロドリゲスがフィットすれば、日本はドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するFWに対応する手段を見つけなければならない。

 西野監督は「彼はコロンビアのシンボル。プレーメーカーでありポイントゲッター」と述べている。

「チームで彼を見ていないといけない。時間とスぺースを与えてはいけない」

「できる限りチームの準備を進めてきた。チームは良いコンディションであり、十分手応えを感じている。リアクションサッカーはしたくない。自分たちからアクションを起こし、主導権をつかみたい」 (c)AFP