大阪北部で強い地震、9歳女児ら3人死亡
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【6月18日 AFP】(更新)18日午前7時58分ごろ、大阪府北部を震源とする強い地震があった。総務省消防庁によると、この地震で9歳の女児を含む3人が死亡、少なくとも91人が負傷した。
米地質調査所(USGS)によると地震の規模はマグニチュード(M)5.3、震源の深さは15.3キロ。一方、気象庁によると地震の規模はM5.9、震源の深さは約10キロ。
報道によると、大阪府高槻市で塀の倒壊に巻き込まれて女児(9)が死亡した。また、同じく塀の倒壊で男性(80)が死亡したほか、自宅で倒れてきた本棚の下敷きになって男性1人が死亡した。
地震の発生が朝の通勤通学時間帯と重なったため、交通網には大きな乱れが生じ、立ち往生する乗客が相次いだ。一部地域では停電が発生し、約17万戸に影響が出た。
安倍晋三(Shinzo Abe)首相は記者団に対し、「人命第一を基本方針に政府一丸となって対応している」と述べた。政府職員には「早急に被害状況を把握する、被災者の救助・救命に全力を挙げる、適時適切に正確な情報を国民に伝える」の3点を指示したという。
菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は、「今後も大きな余震が発生することが多い」として注意を呼び掛けた。
大阪府守口市の看護師の女性(50)は、強い縦揺れでほとんど全ての食器が床に落下して割れ、両親宅では停電と断水が発生したと語った。また、伊丹市の男性(52)はAFPの取材に阪神淡路大震災を思い出したと述べ、通学のため家を出たばかりの高校生の息子が心配だったが、連絡が取れて安心したと語った。(c)AFP/Shingo ITO, Sara HUSSEIN