【6月17日 AFP】アフガニスタン東部ナンガハル(Nangarhar)州で16日、初の停戦を祝う旧支配勢力タリバン(Taliban)と同国治安部隊、民間人が集った群衆の中で男が自爆し、同州知事報道官によると、少なくとも25人が死亡、54人が負傷した。

 自爆があったのは同州ロダット(Rodat)地区。今のところ犯行声明は出ていないが、同国治安筋はAFPに対し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の犯行だと述べた。政府側が宣言した停戦の対象にISは含まれていない。

 同国政府とタリバンは、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」明けの祭り「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」に合わせ停戦入りしており、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領はこの日、政府側が宣言した19日までの停戦を延長すると発表した。

 タリバンは17日まで3日間の停戦を宣言しているが、ガニ大統領は異例のテレビ演説で国民向けに停戦延長を表明した際、タリバン側にも延長を呼び掛けた。同大統領は、延長の詳細は今後発表すると述べた。

 同国各地では、イード入りからの2日間、停戦に感動した様子のタリバン戦闘員と治安部隊員、住民らが抱き合い、共にセルフィー(自撮り写真)を撮る姿が見られた。(c)AFP/Noorullah Shirzada