米に不法入国した親から引き離された子ども、6週間で2000人に
発信地:ワシントンD.C./米国
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【6月16日 AFP】米当局は15日、米国に不法入国した親や成人の保護者から引き離された未成年者が、5月末までの6週間で約2000人に上ったと発表した。家族の分断をめぐる統計として今年に入ってから最も包括的なデータを発表する中で明らかにした。
米国土安全保障省報道官は電話記者会見で、期間中、不法入国容疑での訴追を前に米国境警備当局が拘束している成人1940人から、子ども1995人が引き離されたと述べた。
米ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は先月、米国に不法入国する親たちを全員逮捕し、子どもと引き離すことを認める「ゼロ・トレランス」(容赦なし)政策を発表。それ以降、拘束者が急増しているもよう。
テキサス州の小売り大手ウォルマート(Walmart)のスーパーマーケットだった施設には、約1500人の少年が拘束されている。
子どもの拘束に対して激しい抗議が起こる中、同省当局者は、未成年者らは適切な環境を享受していると主張した。
この当局者によれば、取り締まりで拘束された親は収監された状態で越境行為に対する裁定を待っている。この手続きには数週間かかる可能性があり、その後訴追されることもあり得る。
同当局者は「長期にわたり家族を一緒に拘束しておくはできない」と指摘。一般論として「われわれは、子どもを刑事訴追されている親と共に拘束することを求められていない」と述べた。(c)AFP