米連邦裁がマナフォート氏を収監 司法妨害容疑で保釈取り消し
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【6月16日 AFP】米連邦裁判所は15日、2016年米大統領選のドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営で選対本部長を務めた後、マネーロンダリング(資金洗浄)、脱税、銀行詐欺の罪に問われているポール・マナフォート(Paul Manafort)被告(69)の裁判に先立ち、同被告を勾留施設に収容した。
同被告が先週、証人に不当に干渉したとして司法妨害罪で追起訴されたことを受け、連邦裁のエイミー・バーマン・ジャクソン(Amy Berman Jackson)判事が保釈を取り消した。
この裁判は、トランプ陣営とロシアの共謀疑惑を捜査しているロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官がマナフォート被告を起訴したもので、被告は年内にワシントンとバージニア州で行われる裁判を待つ間、自宅軟禁下に置かれていた。
米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、ジャクソン判事は被告に対し、「信頼を裏切った」と指摘した。
トランプ陣営に所属した人物がモラー特別検察官による捜査に絡んで収監されるのは、これが初めて。
被告は複数の司法妨害容疑を掛けられているが、罪状を否認している。
検察側が追起訴の4日前に明らかにしたところによれば、マナフォート被告はマネーロンダリングと銀行詐欺の公判をめぐり、自身の下で活動していたロシア人のコンスタンティン・キリムニック(Konstantin Kilimnik)氏を通じて証人2人に接触し、偽証を働き掛けていた。
キリムニック氏も司法妨害での追起訴の対象となった。(c)AFP