「スカート内盗撮は犯罪」 英政府、新法案への支持を表明
発信地:ロンドン/英国
このニュースをシェア
【6月15日 AFP】英議会は15日、女性のスカート内の盗撮を犯罪とみなし、違反者には2年以下の禁錮刑を科すという新法案を審議した。
この法案は、野党のベラ・ホブハウス(Wera Hobhouse)議員が提出。ルーシー・フレイザー(Lucy Frazer)法務政務次官は、スカート内盗撮は「プライバシーの著しい侵害であり、被害者に侮辱と苦痛を与える」と述べ、政府として同法案への支持を表明した。
法案が議会で承認されれば、スカート内盗撮で有罪判決を受けた者は性犯罪者として登録される見通し。
スカート内盗撮は現在、公序良俗違反やのぞきを取り締まる法律の下で訴追される場合もある。しかし活動家らは、既存の刑法が適用対象外となる事例も発生していると指摘。
活動家の一人のジーナ・マーティン(Gina Martin)さんは、音楽祭で盗撮被害に遭った。警察は、マーティンさんが下着を身に着けていたため違法行為には当たらないとして男を不起訴処分としていた。
これを不服とし、インターネット上で請願活動を展開していたマーティンさんは、今回政府が法案支持の方針を示したことを歓迎している。(c)AFP