【6月15日 AFP】フランス警察は先月、中西部ロワレ(Loiret)県で夫婦交換クラブへの襲撃を阻止し、過激思想に傾倒したイスラム教への「改宗者」1人を逮捕していたことが分かった。捜査筋が14日明らかにした。

 同筋はAFPに対し、「即席爆発装置(IED)がこの男の家で見つかった。男はスウィンガークラブ(夫婦交換クラブ)に対してこの爆発装置を使うつもりだったと認めた」と説明した。

 フランスで襲撃計画が阻止されたのは、今年に入ってから5件目。同国では2015年から相次いだイスラム過激派による襲撃で240人以上が亡くなっており、厳戒態勢が続いている。

 警察筋は今回の事件が明らかになる数時間前、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を名乗った襲撃を計画した疑いで別の男2人が逮捕されたことを明らかにしていた。この計画は同性愛者を標的としていた可能性があるという。捜査筋によると、男らは友人同士で、年齢は21歳と22歳。パリの東セーヌエマルヌ(Seine-et-Marne)県で9日に逮捕された。

 情報筋によると、捜索の結果、男らの所有物からナイフ2本と起爆装置、ISのプロパガンダ資料が見つかった。(c)AFP