ファッション大手「ゲス」会長、性的暴行の告発受け辞任
発信地:ニューヨーク/米国
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【6月13日 AFP】モデルの両胸をわしづかみにしたなど、複数の性的暴行を告発されていたファッション大手「ゲス(Guess)」の共同創業者ポール・マルシアーノ(Paul Marciano)氏が12日、同社の会長を辞任した。
ゲスが米証券取引委員会(SEC)に提出した書状によると、マルシアーノ氏は「モデルや写真家とのやり取りの中で稚拙な判断を下し、不当な行為に及んだとの疑いが持ち上がっても当然な状況に自らを置いた」という。
一方、マルシアーノ氏は会長職からは退いたものの、「権限の移譲をスムーズにするため」に来年1月までクリエーティブディレクターの職にとどまり、給与も支払われるという。
マルシアーノ氏は1981年に兄弟のモーリス(Maurice Marciano)氏とゲスを設立。マルシアーノ氏の辞任は取締役会の満場一致で決定したという。
ゲスによると、外部の調査委員2人がマルシアーノ氏による「不適切な発言やテキスト、キスや体をまさぐるなど女性の望まない行為」に関する疑惑を調査。40人以上に聞き取りを行い、150万ページあまりの文書を調べたという。
マルシアーノ氏をめぐっては、モデルのケイト・アプトン(Kate Upton)さん(25)が今年2月、同氏に両胸をわしづかみにされた上、強引にキスされたと告発していた。
ゲスとマルシアーノ氏は告発した5人に対し、計50万ドル(約5500万円)を支払うことで和解している。(c)AFP