【6月12日 AFP】南米ベネズエラ国会の財務委員会は11日、今年5月のインフレ率は前年同月比2万4571%だったと明らかにした。また5月の消費者物価指数(CPI)は前月比110.1%上昇した。消費者物価指数が1か月で100%を超えて上昇したのは今回が初めて。

 国際通貨基金(IMF)は今年のベネズエラのインフレ率は1万3800%を超えると予測していたが、議員の間では少なくとも10万%、あるいは30万%に達する恐れがあるとの見方もある。

 ベネズエラの経済危機は深まるばかりで、食料や医薬品の不足が著しい。経済は原油輸出に頼っているが原油価格は低迷している。専門家らは国家管理が進んだ同国経済の失敗だと指摘している。ベネズエラ政府は米国の経済制裁や、経済危機を利用しようとする投機筋を非難している。(c)AFP