金正恩氏、会談前夜にシンガポール観光 外相と自撮りも
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【6月12日 AFP】史上初の米朝首脳会談のためシンガポール入りしている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は11日夜、湾岸地域の夜間観光に繰り出した。普段は厳重な身辺警護を受けている金委員長だが、観光中には同国のビビアン・バラクリシュナン(Vivian Balakrishnan)外相との自撮り写真にも応じた。
金委員長は日中、高級ホテル「セントレジス(St. Regis)」内にとどまっていたが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領との会談まで12時間を切る中、会談準備をいったん休止してシンガポールの主要観光名所巡りを開始。ホテルからは、北朝鮮国旗を掲げたリムジンを含む長い車列が出発した。
車列は、植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)」前で停止。同園では、金委員長が妹で側近の金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)朝鮮労働党第1副部長らと共に園内を歩いている姿が見られた。バラクリシュナン外相はその数分後、金委員長とシンガポール教育相との自撮り写真をツイッター(Twitter)に投稿した。
金委員長のこのような姿が公となったのはこれが初めて。北朝鮮では金委員長の姿は入念に管理されており、同席する外国人は全員、何時間にも及ぶ保安検査を事前に受ける必要がある。
一行はさらに、ホテルやカジノ、コンベンションセンターなどのある高級総合リゾート施設「マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)」に向かい、55階建てのタワー3棟をつなぐ空中庭園「サンズ・スカイパーク(Sands Skypark)」を訪問した。
金委員長はまた、シンガポール独立50年を記念して2015年に建設されたジュビリー橋(Jubilee Bridge)も見学。金委員長がフラッシュを浴びながら橋の中ほどまで歩を進めると、一行は立ち止まり、さらに自撮り写真を撮影。金委員長は笑顔で手を振った。(c)AFP/Elizabeth LAW