【6月9日 AFP】NBAファイナル(7回戦制)でゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に4連敗を喫し、スイープされてシーズンが終わったクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が8日、シリーズ第2戦からの3試合は右手を骨折した状態でプレーしていたことを明らかにした。

 ウォリアーズの本拠地で行われた第1戦の試合後にけがをしたと明かしたジェームズは、ギプスで固定された手をみせながら、「最後の3試合は手を骨折した状態で、自分の感情を最大限にぶつけて戦っていた」と話した。

 第1戦の第4クオーター終盤、キャバリアーズはファウルの判定が覆ってフリースローが与えられ、1本目で同点に追いついたが、外れた2本目のリバウンドをつかんだJR・スミス(J.R. Smith)がリードしていると勘違いしてシュートを打たず、ドリブルしてバスケットから離れてしまった。そして試合は延長戦の末に114-124でキャバリアーズが敗れた。

 このときジェームズがスミスに怒りをあらわにする姿は、インターネットで大きな話題となった。米スポーツ専門チャンネルESPNの報道によると、ジェームズはロッカールームの黒板をたたき、2度にわたるMRI検査で骨折していることが判明。「もちろん、自分はボクサーのような手は持っていない」と話したジェームズのけがは隠されていたため、ウォリアーズ側も知らなかったとみられる。(c)AFP