「謎の病」に要警戒、在中の米大使館が再び注意喚起
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【6月8日 AFP】中国に駐在する米国政府の関係者らが、謎の病に侵された恐れがあるとして相次いで避難している問題を受けて、在中の米大使館は8日、中国国内に居住する米国民に対し、健康に関する注意喚起を再び発令した。
先月、中国南部広州(Guangzhou)の領事館に配属された米政府職員1人が、奇妙な音を聞いた後に脳損傷と診断されたことを受け、米政府は医療チームを派遣していた。
2016年にも、キューバ駐在の米外交官やその家族から類似の症状が報告されており、米国を敵視する者が音響または電磁波装置の類いを開発したのではないかという懸念が再び浮上している。
米大使館が健康に関する注意喚起を発令したのは、ここ2週間で今回が2度目。これによると、任意で健診を受けた複数の人々に対し、「さらに詳しい検査を行うため帰国」するよう国務省が指示を出したという。
さらに職員やその家族に対し、「異常で原因不明の身体症状や事象、聴覚・知覚現象、その他の健康上の懸念」を感じた場合、医療機関に連絡するよう呼び掛け、「注意すべき症状は、めまい、頭痛、耳鳴り、倦怠(けんたい)感、認知異常、視覚障害、耳の不快感、聴力低下、不眠」だと説明した。
その上で、「不審な音の出所を特定」しようとはせず、他の場所に移動するよう促している。(c)AFP