【6月6日 CNS】中国・安徽省(Anhui)のヨウスコウワニ繁殖研究センターで5月29日、人工繁殖のヨウスコウワニ3匹が検疫を通過し、安徽省宣城市(Xuancheng)から静岡県へと送られた。日本へは、昨年に続いて2度目の輸出となる。

 ヨウスコウワニは、ジャイアントパンダやアムールトラと同様、中国固有の希少動物で、「生きた化石」と呼ばれる。

 今回、輸出されたワニは3匹で体長1.6~1.9メートル、体重40~50キロ。体ががっしりした元気なワニで、同センターで10年以上生息している第2世代となる。

 1982年に中国で初めてヨウスコウワニの繁殖に成功して以来、現在、この繁殖研究センターには1.5万匹の人口飼育のヨウスコウワニがいる。

 ヨウスコウワニが、中国から初めて輸出されたのは1997年。1992年3月に国際的な保護団体の許可を経て、国際取引が認められるようになった。その後、デンマーク、ドイツ、スペインなど世界各国へ輸出され、輸出総数は100匹以上になった。しかし2007年、国際団体による調整と許可証の有効期間が切れたことが原因で、ワニの輸出が中断。2017年にガイドラインの改正によって対外貿易が再び復活し、同年に日本向けに4匹のワニを輸出している。(c)CNS/JCM/AFPBB News