【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)の女子シングルス4回戦でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と激突することが決まったマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が2日、現在18連敗中の宿敵との一戦を前に「数字はうそをつかない」と認めた。

 大会第28シードのシャラポワはこの日、第6シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)に6-2、6-1で圧勝。対するセレーナも6-3、6-4で第11シードのユリア・ゲルゲス(Julia Goerges、ドイツ)に快勝し、4日の4回戦で両者が2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)以来通算22度目の直接対決を迎えることが決まった。

 両者の通算成績は19勝2敗とセレーナが圧倒しており、シャラポワが最後に勝利したのはツイッター(Twitter)やユーチューブ(YouTube)が誕生する前の2004年までさかのぼる。さらに、直近7戦でシャラポワは全てストレート負けしており、18連敗を喫する過程でわずかに3セットしか奪えていない。

 また、これまで2人の対決の多くは、大会の準決勝や決勝で実現することがほとんどだったため、今回は4回戦で激突した2010年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2010)の後では最も早いラウンドでの対戦となる。

 しかし、セレーナは妊娠・出産の影響で今年は今大会までに4試合しかこなしていないだけでなく、シャラポワも四大大会(グランドスラム)でシードが付くのは禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)使用による出場停止処分明けでは今回が初めてと、状況は異なっている。

 それでも、これが3年ぶりの全仏出場ながら、復帰後では最高のテニスで元世界1位のプリスコバを粉砕したシャラポワは、実戦感覚を欠いているセレーナから白星を奪うには絶好のチャンスだと考えているかもしれない。

 出場停止処分前の最後の試合の相手もセレーナだったシャラポワは「セレーナと対戦する時はいつでも、難しい試合になるのは明らか」「いつも自分が挑戦者側の立場になる。対戦成績に関係なく、世界最高の選手である彼女と同じコートに上がり、勝負するのは常に楽しみにしている。でも、これまでは彼女の方が私より優れてきたのは確か。数字はうそをつかない」と語った。(c)AFP/Jed Court