【6月3日 AFP】サウジアラビアは2日、内閣改造を発表した。サルマン国王(King Salman)の息子、ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)王子が昨年6月に皇太子に就任して以来2度目となる大幅な内閣改造となった。

 今回の改造では文化・宗教面で大きな動きがあり、これまで数十年間存在した「文化情報省」から文化省が独立し、文化相にバドル・ビン・アブドラ(Badr bin Abdullah)王子が指名された。

 バドル・ビン・アブドラ王子は、昨年レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)作の絵画「サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)」をムハンマド・ビン・サルマン皇太子の代理として史上最高記録となる4億5030万ドル(約490億円)で落札したと米紙ニューヨークタイムズ(New York Times)が報じた人物。

 労働・社会発展相にはエンジニアでビジネスマンのアフメド・ビン・スレイマン・アルラジ(Ahmed bin Suleiman al-Rajhi)氏が、またイスラム問題・布教・指導相にはアブドルラティフ・ビン・アブドルアジズ・シェイク(Abdullatif bin Abdulaziz Al-Sheikh)師が指名された。

 ムハンマド皇太子は着々と権力掌握を進め、極めて保守的なサウジアラビアにあって映画館の再開や女性の自動車運転の解禁などといった一連の改革を進めている。(c)AFP