【6月2日 AFP】フランスの保健当局は1日、大腸菌に感染した子ども1人が死亡したことを受けて、チーズ会社シャベール(Chabert)の工場で生産された生乳チーズの大腸菌汚染との関連を調べていると発表した。

 フランス公衆衛生局(Public Health France)はこの子どもの感染経路が大腸菌に汚染されたシャベール社の生乳チーズ、ルブロションだったのか「否定も肯定もできない」としている。

 東部クルゼイユ(Cruseilles)にある工場で生産されたルブロションを食べた幼児6人が生乳チーズを食べて入院したことを受けて、当局は5月14日、シャベールに対して同商品の回収を命じていた。シャベール社は1日夜、「予防措置」として新たに生産された全てのルブロションを回収すると発表した。

 フランス公衆衛生局は、5月31日現在で大腸菌に感染した1歳から5歳の幼児14人が新たに調査対象になっていると発表。そのうち6人が同一株の大腸菌に感染しており、問題のルブロションを食べていたことが分かったという。当局は問題のチーズを食べたかどうか分かっていない残りの8人についても調査を続けている。(c)AFP