【6月1日 東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)の高級マンションで昨年6月、家政婦の女が雇い主の家に火をつけで子ども含む4人が死亡した放火事件で、遺族がマンションを管理していた緑城物業サービス集団、莫被告を家政婦として紹介した上海洋晨家政サービス、杭州市公安局消防局など9団体を相手取り、賠償請求計1億3000万元(約22億円)を求めて提訴したことがわかった。

 林さんが28日夜、自分の微博(ウェイボー、Weibo)で発表した杭州市中級人民法院の「民事案件受理通知書」によると、起訴の原告は林さんと朱さんの両親。

 林さん側は、消火栓や緊急車両専用道、火災報知機といった消防設備の日常点検が行われていなかったために、迅速な消火や救出活動ができなかったとして、マンションを管理していた緑城物業サービス集団の消防安全管理が不行き届きだったことを指摘している。

 この放火事件をめぐっては、元家政婦の莫煥晶被告に放火の罪で死刑判決が言い渡されているが、莫被告はこれを不服とし、今年5月に上訴している。(c)東方新報/AFPBB News