【6月1日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は5月31日夜、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と電話で会談し、米国が欧州連合(EU)から輸入する鉄鋼・アルミニウムに課した追加関税は「違法」であり、EUは断固として相応の報復措置を取る意向だと伝えた。エリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)が明らかにした。

 電話会談は、米国が31日、EU、カナダ、メキシコから輸入する鉄鋼・アルミニウムに、6月1日午前0時(日本時間同午後1時)から追加関税を発動すると発表したことを受けて行われた。これまでトランプ大統領と良好な関係を築いてきたマクロン大統領はトランプ大統領に、世界貿易機関(WTO)規則の強化に向けたEU、中国、日本との交渉への参加を促した。

 マクロン大統領はまた、欧州からの輸入鉄鋼・アルミニウムに関税を課す決断は「誤り」だと述べ、「経済ナショナリズム」は米国を含む全ての国に不利益をもたらすと警告した。(c)AFP