シリア大統領、クルド人勢力への武力行使辞さず 米ロは衝突間際だったとも
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【5月31日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、31日に放送されたインタビューで、米国の支援を受けるクルド人勢力が支配する国土の3分の1を奪回するため、武力行使も辞さない意向を示した。さらには、シリアは過去にロシア軍と米軍による直接衝突の間際にあったと話した。
ロシア国営の国際通信社「今日のロシア(Russia Today)」とのインタビューでアサド大統領は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いで先頭に立つクルド人とアラブ人との合同部隊「シリア民主軍(SDF)」に言及。「シリアに残る唯一の問題はSDFだ」と述べ、「われわれは2つの選択肢で対処していく」とした。
アサド大統領は、「第1の選択肢として、今われわれは交渉の扉を開き始めた。SDFの大多数はシリア人であるから、自国を好きだと思うし、いかなる外国人の操り人形にもなりたくないだろう」「シリア人として共存するという選択肢がある。そうでなければ、その地域を解放するため力に訴えるつもりだ」と述べた。
さらにアサド大統領は、シリアをめぐるロシアと米国の対決は辛うじて避けられたと述べ、「われわれはロシア軍と米軍の直接衝突の間際にあった」「幸運にも、米国ではなくロシアの指導力の英知によって、衝突は避けられている」と話した。(c)AFP