【5月31日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が全仏オープンテニス(French Open 2018)で着用しているウエアについて、前日の試合で同選手に敗れたクリスティナ・プリスコバ (Kristyna Pliskova、チェコ)から疑問の声が上がった。

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 現在36歳のセレーナは、29日に行われたシングルス1回戦で7-6(7-4)、6-4でプリスコバに勝利して2回戦進出を決めた。同選手はこの試合で身に着けた体にぴったりとした黒のジャンプスーツ(つなぎ)のウエアは、ハリウッド(Hollywood)の大ヒット映画『ブラックパンサー(Black Panther)』に影響を受けたもので、自身を「スーパーヒーロー」のような気分にしてくれると説明していた。

 しかし、対戦した世界ランキング70位のプリスコバは母国チェコメディアで、人々の注目を集めたセレーナのウエアの正当性を疑問視している。

「あれはルールの範囲内なのか疑問に思っていた。素材も分からなかったけど、(合成ゴム素材の)ネオプレンのように見えた。選手はルールに従わないといけないし、そうでなければ裸でプレーすべき」

 しかし、セレーナのキャットスーツが大会のルールに違反したことを示すものはなく、昨年9月に長女アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産した本人は、自身を命の危機に追い込んだ血栓症の再発を防止するといった健康的な目的も今回のウエアにはあると付け加えている。

 姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と組んでダブルスにも出場しているセレーナは30日、4-6、6-4、6-1で日本の青山修子(Shuko Aoyama)/加藤未唯(Miyu Kato)組に逆転勝ちし、こちらも初戦突破を果たしている。

 この試合では、1999、2010年大会で栄冠に輝いているウィリアムス姉妹と日本ペアの身長差にも注目が集まった。身長185センチのヴィーナスと同175センチのセレーナが、同154センチの青山と同157センチの加藤の横に並んだときは、その堂々としたたたずまいが際立った。(c)AFP