【5月30日 AFP】南米エクアドル沖のガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で、固有種のリクイグアナ6匹が餌不足および生息地での個体数が増えすぎたとの理由で、同諸島の別の島に移された。ガラパゴス国立公園(Galapagos National Park)当局が29日、発表した。

 リクイグアナ6匹は、ベニス(Venice)と呼ばれる小島から、隣接するサンタクルス島(Santa Cruz Island)のドラゴンヒル(Dragon Hill)へと移された。

 公園当局は、「雨不足とわずかな餌、ベニス島におけるリクイグアナの個体数の多さ」ゆえに、「個体の生存を確かなものとする」ためリクイグアナを移さざるを得なかったと述べた。

 皮膚の色からイエローイグアナとも呼ばれるリクイグアナは、ドラゴンヒルが原生息地だったが、公園当局によると、1970年代に「リクイグアナの生存を脅かす野犬から保護するため」に一部の個体をベニス島に移動させていたという。(c)AFP