セクハラに罰則、サウジアラビアが法案成立目指す
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【5月30日 AFP】サウジアラビア当局は29日、同国がセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に対し、禁錮刑および罰金を科す法案の成立を目指していると明らかにした。同国では来月に女性による自動車運転の解禁も控えている。
シューラ(Shura)と呼ばれる国政助言機関の諮問評議会は28日、セクハラで有罪判決が下された場合、最長5年の禁錮刑と30万サウジ・リヤル(約870万円)の罰金を科す法案を承認した。
情報省は諮問評議会の女性議員の発言を引用し、法案が「わが国の規則の歴史にとって非常に重要な追加措置」であり、「巨大な法律の穴を埋め、抑止力にもなる」との声明を発表した。
極めて保守的な国家として知られるサウジアラビアだが、改革派として知られる王位継承者のムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子が推進する自由化の一環として、来月24日には長年禁じられてきた女性による自動車運転が解禁される。
サルマン皇太子は同じく長年禁止されていた映画館の営業を再開させ、男女が一緒にコンサートを鑑賞できるようにしたほか、宗教警察の権限を縮小するなどの改革を進めている。(c)AFP