米人気ドラマ「ロザンヌ」打ち切り 主演女優が人種差別ツイート
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【5月30日 AFP】米ABCテレビは29日、3月に21年ぶりに復活した人気コメディードラマ「ロザンヌ」の放送を打ち切ると発表した。主演する女優のロザンヌ・バー(Roseanne Barr)さん(65)がツイッター( Twitter)に人種差別と受け取れる書き込みをし、非難が殺到したことが理由。
問題の投稿はバラク・オバマ(Barack Obama)前政権で大統領上級顧問を務めたアフリカ系米国人のバレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)氏に関するもの。「(イスラム組織)ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)と『猿の惑星(Planet of the Apes)』に赤ちゃんができた=vj」とからかった。
バーさんはABCの発表に先立ち、「悪い冗談」だったとジャレット氏に謝罪。ソーシャルメディアで非難が相次いだことを受け、後悔していると表明し、問題のツイートを削除した。さらにツイッターをやめる考えも明らかにした。
それでもABCにとっては十分ではなく、エンターテイメント部門のチャニング・ダンジ社長は声明で、バーさんのツイートは「忌まわしく、大変不快で、われわれの価値観にそぐわない」と批判。番組を打ち切ると表明した。
ロザンヌは1988〜97年に9シーズンが放映されたホームコメディー。リバイバル版のシーズン10は主人公がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の支持者に代えられ物議を醸す半面、高い視聴率を記録し、トランプ大統領本人も絶賛するなど総じて好意的な評価も得た。これを受けてシーズン11が予定されていた。(c)AFP/Thomas URBAIN