【5月29日 AFP】(更新、写真追加)ベルギー東部の都市リエージュ(Liege)で29日、男が発砲し、警察官2人を含む3人が死亡した。検察当局によると、男は別の警察官らによって射殺されたという。

 発砲は午前10時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、首都ブリュッセルから東へ約90キロ離れた同市の幹線道路で発生。

 リエージュ検察の報道官はAFPに対し、3人目の犠牲者は現場付近を「自動車で通り掛かった人」だと明かした。犯行の動機については「まだ何もわかっていない」としている。

 現地メディアは、銃撃犯はカフェで警官2人を射殺後、近くにあるワア(Waha)高校の構内に逃げ込み、清掃員の女性1人を人質に取ったと報じている。検察によれば、男は警察の精鋭部隊によって射殺されたという。

 ヤン・ヤンボン(Jan Jambon)内相は、連邦危機管理センター(Federal Crisis Centre)が状況を注視していると明かし、「この凶行の犠牲者に弔意を表する。何が起きたのか、全体像の正確な把握を進めているところだ」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 事件対応はベルギー連邦検察が引き継いだ。同検察の報道官は「これはテロ行為であると指し示す複数の要素がある」と述べた。

 公共放送RTBFによれば、銃撃犯は軽犯罪で収容されていた刑務所を28日に出所したばかりだったが、過激主義とのつながりは知られていないという。(c)AFP