宙づりの幼児救出した移民男性、仏大統領と会見 市民権付与へ
このニュースをシェア
【5月28日 AFP】(更新)フランスの首都パリで26日、建物5階のベランダからぶら下がっていた4歳児を、移民の男性が素手でベランダまでよじ登って救出するという出来事があったことを受け、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は28日、この男性に市民権を与えると発表した。
マリ出身で昨年9月にフランスにやって来たというマムドゥ・ガサマ(Mamoudou Gassama)さん(22)の、スパイダーマン(Spiderman)さながらの救出劇を捉えた動画はソーシャルメディア上で拡散し、再生回数は数百万回に上っている。
それから2日を経た28日、ガサマさんはエリゼ宮(Elysee Palace、大統領府)に招かれ、マクロン大統領と面会。
国民的英雄となったガサマさんの滞在許可に言及したマクロン大統領は、「書類はすべて整う」と約束した。
面会の様子は、大統領のフェイスブック(Facebook)ページ上で生配信された。その中で大統領は、ガサマさんの勇気をたたえてメダルを授与し、消防機関での仕事も提案した。
半袖のシャツにジーンズ姿のガサマさんは救出劇を振り返り、「何も考えていませんでした。すぐさまよじ登りました」と話すと、マクロン大統領は「ブラボー」と称賛した。
ガサマさんはメダルを受け取った後、「このような栄誉ある品をもらったのは初めてでうれしい」と喜んだ。(c)AFP