イスラエル警察相、ハマス所属の受刑者にW杯観戦禁止措置を検討
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【5月28日 AFP】イスラエルのギラド・エルダン(Gilad Erdan)警察相は27日、刑務所に収容されているイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)のパレスチナ人受刑者らに対して、W杯ロシア大会(2018 World Cup)のテレビ観戦禁止を検討していると明らかにした。
ニュースサイト「Yネット(Ynet)」の報道によれば、エルダン警察相は「(パレスチナ自治区の)ガザ地区(Gaza Strip)でイスラエルの住民が人質に取られ、兵士が戦っている中、わが国の刑務所に収容されているハマスのメンバーにW杯を観戦する楽しみを与えるつもりはない」とコメント。国内の刑務所に対し、収容しているハマスのメンバーに「圧力を加える」よう要請している。
現行の規則では、受刑者にはテレビを見る権利が認められているが、エルダン警察相は、6月14日から7月15日にかけて開催されるW杯までに規則の改正が間に合うかどうか確認しているとし、「テロを支援する」受刑者には「連帯を促すスポーツ大会を享受させることはできない」と述べている。
イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人を支援する非政府組織(NGO)「パレスティニアン・プリズナーズ・クラブ(Palestinian Prisoners Club)」によれば、現在同国のパレスチナ人受刑者は約6500人に上る。(c)AFP