顔に硫酸、元恋人を安楽死に追い込んだ女に終身刑 英
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【5月28日 AFP】英南西部ブリストル(Bristol)の裁判所は、同市内で元恋人の男性の顔に意図的に硫酸をかけた罪で南アフリカ出身のバリーナ・ウォレス(Berlinah Wallace)被告(48)に最低12年間仮釈放なしの終身刑を言い渡し、同被告は即日収監された。酸を浴びせられた男性は首から下がまひするなどの大けがをし、後に安楽死した。
ウォレス被告は2015年、自分の元を去り他の女性と交際していた元恋人のオランダ人エンジニア、マーク・ファン・ドンゲン(Mark van Dongen)さんに硫酸をかけた。
ニコラ・デービス(Nicola Davies)判事は23日の判決公判で「まったくもって凶悪な行為」と断じ、犯行は「ファン・ドンゲンさんが他の女性に魅力的に見えないよう、やけどや外見への損傷、障害を与えることが意図だった」と述べた。
デービス判事はさらに、被告が酸をかける直前、ファン・ドンゲンさんに対して「あなたが私のものにならないなら、誰のものにもさせない」と語ったと明らかにした。
ファン・ドンゲンさんは重度のやけどを負って4か月意識不明になり、片目を失明。さらに首から下がまひし、左の膝から下を切断した。
2017年1月、29歳だったファン・ドンゲンさんはベルギーの病院で安楽死した。(c)AFP