レイプから身を守ろうと夫を殺害、死刑判決受けた19歳女性が控訴 スーダン
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【5月26日 AFP】夫婦間レイプから身を守ろうとして夫を殺害した罪で死刑判決を受けたスーダンの10代の女性が控訴した。担当弁護士が24日、明らかにした。
ヌーラ・フセイン・ハマド(Noura Hussein Hammad)さん(19)は今月10日、16歳のときに父親に無理やり結婚させられた夫を「故意に殺害」した罪で死刑判決を言い渡された。ヌーラさんは夫からレイプされていたと主張している。
AFPの取材に応じたヌーラさんの弁護団の一人は、「本日(24日)われわれは一審判決を不服として控訴した」と述べ、「控訴審で判決が言い渡されるまで数か月かかる可能性がある」と今後の見通しを示した。
ヌーラさんが死刑判決を言い渡されたことに対し、国連(UN)や国際人権団体は怒りや非難を表明。人権活動家らは「ヌーラに正義を(Justice For Noura)」という運動を立ち上げ、ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)のプロフィール画像を白いベールと女性の握り拳を描いたものに変更し、ヌーラさんへの連帯を示していた。
一方、スーダンの当局者らは、同国で何世紀も前から続いているしばしば部族的な慣習には是正しなければならない点が相当あると話している。
政府の人権委員会のアブドルナセル・ソロム(Abdulnasser Solom)委員は先週AFPに対し、「ヌーラさんが結婚を強要された時にすぐ裁判所に訴えていれば、彼女は保護されていただろうに」と話した。(c)AFP