【5月25日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のウェリントン・カスティーヨ(Welington Castillo)捕手が24日、ドーピング検査で禁止薬物のエリスロポエチン(Erythropoietin、EPO)に陽性反応を示したとして、80試合の出場停止処分を科された。復帰が可能となるのは8月下旬の見通しとなっている。

 ホワイトソックスのリック・ハーン(Rick Hahn)ゼネラルマネジャー(GM)は声明を発表し、「シカゴ・ホワイトソックスは、ウェリントン・カスティーヨが大リーグ機構の薬物規定に違反して出場停止になったことを把握し、悲しみと失望を覚えた。ウェリントンは球団とチームメートに謝罪し、自らの行為の全責任を痛感している。彼はチームに及ぼす悪影響と、われわれの選手に対する期待を裏切ったことを理解している」と述べた。

 今季は打率.267、12得点、15打点、6本塁打を記録している31歳のカスティーヨは、2010年にシカゴ・カブス(Chicago Cubs)でメジャーデビューを果たし、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)、ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)を渡り歩いて、昨年12月にホワイトソックスと2年契約を結んだ。

 カスティーヨはEPOの摂取を認めており、選手会を通じて出した謝罪文で、「薬物検査で陽性反応を示したのは、自分一人の極めてお粗末な判断によるものだった。この行いの全責任は自分にある。家族、チームメート、ホワイトソックス、そしてファンの皆さんを含め、大勢の人たちを失望させてしまったことを心から謝罪する」とわびると、「出場停止処分が明けて再びチームメートと合流し、ホワイトソックスの勝利に貢献するために何でもすることを楽しみにしている」とコメントした。

 ホワイトソックスは、23日現在15勝31敗でア・リーグ中地区の最下位に沈んでおり、両リーグを通じても通算15勝34敗のオリオールズに次ぐワーストの成績に低迷している。(c)AFP