【5月25日 AFP】米俳優モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)氏は24日、複数の女性が同氏からセクハラを受けたと訴えているとの報道を受け、謝罪した。

 16人の関係者がCNNテレビに語ったところによると、来週80歳の誕生日を迎えるフリーマン氏は自身のキャリアを通じて制作現場や宣伝ツアーでさまざまな問題行動を繰り返していた。うち8人は自らも被害を受けたと述べている。

 ある若い女性プロダクションアシスタントは、コメディー映画『ジーサンズ はじめての強盗(Going in Style)』の制作に参加していた2015年夏、数か月間にわたりフリーマン氏からセクハラを受けたと主張。同氏が断りもなく手を腰に回したり、腰をさすったり、外見についてたびたびコメントをしたりしたほか、何度もスカートをまくろうとし、下着を着ているかと頻繁に聞いてきたと述べた。

 この女性によると、俳優のアラン・アーキン(Alan Arkin)氏が「(フリーマン氏に)やめるよう言ったところ、モーガンは動揺して言葉を返せなかった」という。

 また2013年の映画『グランド・イリュージョン(Now You See Me)』の制作幹部はCNNに対し、チームメンバーの間ではフリーマン氏のそばで「胸やお尻を目立たせる服やタイトな服を着用すべきでない」という認識があったと明らかにした。

 フリーマン氏は声明で「私を知っている、私と働いたことのある人なら誰でも、私が人を意図的に傷つけたり故意に不快にさせたりする人間でないことを知っている」とした上で、「不快感を持ったり無礼な扱いを受けたと感じたすべての人に謝罪する。これは決して私の意図ではなかった」と述べた。

 昨年、米映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏による数々の問題行動が暴かれたことをきっかけにセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」が起きて以降、ハリウッド(Hollywood)の有名俳優や著名人の多くに性的不品行の疑いが浮上している。(c)AFP