銅工場閉鎖求めたデモ隊に警察が発砲、12人死亡 インド南部
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【5月23日 AFP】インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州で22日、銅工場の閉鎖を求めた数千人規模のデモ隊が暴徒化し、警官隊と衝突した。警察によると、警官隊の発砲によりデモ参加者12人が死亡した。
衝突があったのは、州都チェンナイ(Chennai)の南約600キロにある都市ツチコリン( Tuticorin)。英鉱業大手ベダンタ・リソーシズ(Vedanta Resources)が所有する銅の溶錬工場について、環境汚染への懸念から閉鎖を求めたデモ参加者が暴徒化した。
デモ参加者は工場での集会開催が認められなかったことを受けて、地元行政府の建物に突入し、火を付けた。
チェンナイから取材に応じた警官によると、警官隊は当初、投石などをしていたデモ隊5000人を警棒や催涙ガスで追い払おうとしたが失敗。その後実弾を発砲した。別の警官の話では混乱は4時間近く続き、その間に車両110台超が燃やされた。
衝突では警官約20人も負傷した。(c)AFP