1774年産の黄ワイン3本、フランスで競売へ 「世界最古」
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【5月23日 AFP】フランスでルイ16世(Louis XVI)の時代に収穫されたブドウを使った1774年産の黄ワイン(ヴァン・ジョーヌ)3本が26日、競売に掛けられる。特産地の東部ジュラ(Jura)県で代々保管されてきたもので、競売会社は「購入できるワインとしては世界最古」と説明している。
3本はワイン醸造業者のアナトワール・ヴェルセル(Anatoile Vercel)が生産したもので、1瓶の容量は870ミリリットル。ジュラ県アルボワ(Arbois)のアーチ形天井のワインセラーでヴェルセル氏の子孫が8代にわたって保管してきた。
3本は22日、競売が行われる近隣のロンルソーニエ(Lons-le-Saunier)に運ばれた。
ヴェルセルの1774年産ワインが競売に掛けられるのは今回が初めてではない。2001年には1本が5万7000ユーロ(現在のレートで約740万円)、2012年にも1本が4万6000スイスフラン(同約510万円)で落札された。
それでも、競売を主催するジュラ・アンシェール(Jura Encheres)のフィリップ・エティエヴァン(Philippe Etievant)氏は「この特定の年に生産されたボトル3本が、しかも良い状態のものが売りに出されるのは異例」と述べている。
1994年に3本を試飲したワイン専門家らは「クルミやスパイス、カレー、シナモン、バニラ、ドライフルーツ」の風味がするとし、10点満点で9.4点を付けている。(c)AFP