【5月22日 AFP】スウェーデン政府は21日、欧州内の同盟諸国とロシアとの緊張が高まる中、戦争や自然災害、サイバー攻撃などの有事に備えるよう国民に啓蒙(けいもう)するパンフレットを発表した。

「危機や戦争が起きたら」と題されたこのパンフレットは、政府の要請で13言語で発行される。避難方法や備蓄食料、信用できる情報などについての助言がまとめられており、今月28日から来月3日の間に、国民480万人に送付される予定。

 20ページに及ぶこの冊子は、軍事衝突や自然災害、サイバー攻撃やテロ攻撃など、同国が直面している脅威について、分かりやすいイラスト付きで説明している。

 同国で過去に類似のパンフレットが作成されたのは、直近では冷戦(Cold War)中の1961年。冊子の中で特に名指しされている国はないものの、欧州ではロシアの国境地帯における軍事行動をめぐり、北大西洋条約機構(NATO)との対立懸念がますます高まっている。(c)AFP