【5月22日 AFP】米ロサンゼルスで21日、南カリフォルニア大学(University of Southern California)に30年近く勤務していた医師から性的虐待を受けたと主張する女性5人が、医師と大学を相手取って裁判所に訴えを起こした。女性らは大学に被害を訴えたものの、大学側は医師の不法行為を放置していたという。

 訴えられたのは昨年まで南カリフォルニア大の学生保健センターに婦人科の医師として勤務していたジョージ・ティンダル(George Tyndall)被告(71)。AFPがロサンゼルス郡上級裁判所から入手した訴状には、ティンダル被告が長年にわたって行ってきたとされる性的虐待の様子が詳細に記されていた。

 原告女性の1人は2003年に婦人科検診を受けた際に無理やり膣内に被告の手を手首まで突っ込まれ、みだらなことを言われたと訴えており、また別の女性は2008年、初診にもかかわらず胸をまさぐられた上にいやらしい目つきで見られたという。

 原告女性たちによると主任看護師が被害を大学が放置していることに驚き、学内のレイプ対応センターに報告。2016年になってようやく大学側は調査を開始したという。その後、ティンダル被告は昨年6月に「隠密に」退職することを認められたという。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT