【5月20日 AFP】米ハワイ州ハワイ(Hawaii)島で19日、キラウエア(Kilauea)火山の噴火による溶岩流出で住宅群が孤立し、閉じ込められた住民4人がヘリコプターで救助された。米地質調査所(USGS)は同日、同火山のクレーター爆発により火山灰が上空に立ち上ったと発表した。

 ハワイ郡のハリー・キム(Harry Kim)郡長はツイッター(Twitter)で、溶岩により「地域の住宅およそ40軒が孤立している」と述べ、住民4人がハワイ郡と州兵のヘリコプターで「無事に避難した」と付け加えた。

 世界の火山と地震活動を監視しているUSGSはウェブサイトで、溶岩は速いスピードで南東方向に流れており、最も速い部分は時速210メートルで移動していると明らかにした。

 USGSはまたキラウエア火山のハレマウマウ(Halemaumau)火口で一時的な爆発的噴火があり、火山灰が海抜3000メートル上空まで到達したと発表した。

 キラウエア火山は3日に噴火し、15日にも大量の火山灰を高く噴き上げていた。周辺では3日以降、約2000人の住民が避難を強いられたほか、住宅約40軒を含む建物が溶岩で破壊された。(c)AFP