NZ首相のパートナー、海中でサメと戦う 「イルカは助けてくれなかった」
このニュースをシェア
【5月18日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相のパートナーで、もうじき1児の父となるクラーク・ゲイフォード(Clarke Gayford)氏が17日、ダイビング中に棒でサメと戦って撃退したことを明らかにした。
【おすすめ記事】ハワイ沖に巨大ホホジロザメ出現、体長6メートルの雌 ダイバーと泳ぐ
テレビの釣り番組の司会を務めるゲイフォード氏は、オークランド(Auckland)近海のグレート・バリア島(Great Barrier Island)沖で教育番組「ヤング・オーシャン・エクスプローラーズ(Young Ocean Explorers)」の撮影に参加中、サメに出くわしたという。
イルカの泳ぐ海中で、棒を使ってサメを寄せ付けないよう奮闘中の自身の写真をツイッター(Twitter)に投稿したゲイフォード氏。イルカたちは映画『フリッパー(Flipper)』のようにサメを追い払ってはくれず、遠巻きに様子をうかがっているだけだったという。
「イルカたちは助けてくれなかったどころか、高みの見物を決め込んでいた」とゲイフォード氏はツイートしている。「子どもの頃の幻想は吹き飛んだよ」
ゲイフォード氏がAFPの取材に語ったところによると、サメが現れたときは、バンドウイルカやオキゴンドウの撮影にスタッフが集中できるよう周囲の安全監視を引き受けていた。イルカたちはちょうど食事中で「餌の魚を引き裂いては、海を血に染めていた。その血に引き寄せられて、大型のクロヘリメジロザメが数匹集まってきた」という。
ゲイフォード氏が海に飛び込むと、サメたちは同氏の方へ向かってきた。中でも大きな1匹はかなり興奮している様子で、スタッフたちと一緒に逃げるために、何度か棒で押しのけなければならなかったという。
アーダーン首相はゲイフォード氏との間の第一子を妊娠中で、出産予定日は6月17日。ゲイフォード氏は、子どもが生まれたら深海冒険家から「専業主夫」に転職することにしている。アーダーン首相も6週間の産休を取得する予定だ。(c)AFP