「自分はモンスターじゃない」米容疑者の男、水責めなどでの子ども10人虐待を否定
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【5月18日 AFP】米カリフォルニア州の住宅で長年にわたって実子ら子ども10人に水責めなどの虐待行為を繰り返していた疑いで逮捕されたジョナサン・アレン(Jonathan Allen)容疑者(29)が拘置所で取材に応じ、容疑を否定した上で「自分はモンスターじゃない」と訴えた。
アレン容疑者とパートナーのイナ・ロジャーズ(Ina Rogers)容疑者(30)は3月31日、サンフランシスコ北方の街フェアフィールド(Fairfield)の自宅で子ども10人と劣悪な環境で生活していたことが発覚し、逮捕された。12歳の子ども1人が行方不明になっているとの通報がきっかけだった。
当局によると、子どもたちの年齢は生後4か月から12歳で、日常的に水責めを受けたり、洋弓銃で撃たれたり、熱湯をかけられたりしていたという。
だが、アレン容疑者は拘置所でKGO-TVの取材に応じ、こうした虐待は一切行っていないと主張した。被害に遭った子どもの一部の実父でもあるアレン容疑者は「私がやったとされているようなことはしていない」「私は完璧ではないが、完璧な人間などいない」「だが私はけだものでも、拷問者でも、モンスターでもない。全然違う」と述べた。
アレン容疑者は自らが子どもたちを虐待していないことは証拠によっていずれ明らかになると述べた上で「家族の再会」に期待を示した。
アレン容疑者には拷問と児童虐待の容疑がかけられている。虐待の詳細は、ロジャーズ容疑者に関する検察側の保釈条件提示の中で明らかとなった。これによると「取り調べの中で、子どもたちがこの虐待事件の全貌を語った」という。
虐待は数年にわたって続けられ、子どもたちの母親のロジャーズ容疑者もその事実を把握していただけでなく、自ら虐待に加わっていたという。
ロジャーズ容疑者は逮捕前に自宅前で取材に応じ「私は努力しているし、良い親であることを誇りに思っている」と語ったほか、夫はたくさんのタトゥーを入れているせいで「怖い人」だと誤解されていると思うと話した。(c)AFP