【5月17日 AFP】メキシコの中央銀行は16日、国内の銀行間送金システムにハッカーによるサイバー攻撃が複数回あり、数週間で約3億メキシコペソ(約16億8000万円)が盗まれたと明らかにした。

 中央銀行のアレハンドロ・ディアス・デ・レオン(Alejandro Diaz de Leon)総裁は記者団に、この不正行為による被害額は「およそ3億ペソ」と明かした上で、商業銀行の顧客口座が同様の危険にさらされることは決してないと述べた。

 同総裁は、現在捜査が行われていると述べたが、ハッキングの容疑者が国内または海外の人物なのかなどについては明かさなかった。

 同銀のロレンツァ・マルティネス(Lorenza Martinez)氏は、少なくとも5回のサイバー攻撃があったことを明らかにしたが、攻撃の回数についてはまだ分析中だと述べた。(c)AFP