モディリアニの「横たわる裸婦」、170億円超で落札 米NY
このニュースをシェア
【5月15日 AFP】米ニューヨークで14日、イタリアの画家アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani)の作品では最大となる裸婦像が、オークションでの価格としては史上4番目に高い1億5720万ドル(約172億円)で落札された。
この作品は1917年に描かれた油彩画「(体の左側を下にして)横たわる裸婦(Nu Couche (sur le cote gauche))」で、個人収集家が所有していたもの。横幅が147センチとモディリアニ作品の中で最大のもので、競売大手サザビーズ(Sotheby's)がニューヨークで5月に開催するオークションの目玉作品となっていた。
英ロンドンの近現代美術館テート・モダン(Tate Modern)でも、先月まで開催されていたモディリアニの回顧展で展示され、人気を呼んでいた。
モディリアニはレオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)に次いで芸術作品のオークションで3番目に高値がつく芸術家だが、14日のオークションで落札された裸体画は2015年に競売大手クリスティーズ(Christie's)のオークションで落札されたモディリアニの別の裸婦像の1億7040万ドル(約187億円)にはおよばなかった。
モディリアニは1916年から19年までの間に、横たわる裸婦像22点と椅子に座った裸婦像13点を描いた。モディリアニの横たわる裸婦像の多くはニューヨークのメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)やニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されている。(c)AFP