大統領就任式で雑踏事故、死傷者多数 シエラレオネ
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【5月13日 AFP】西アフリカのシエラレオネで12日、ジュリウス・マーダ・ビオ(Julius Maada Bio)大統領の就任式が行われた大型競技場に集まった群衆が折れ重なって倒れる雑踏事故があり、少なくとも1人が死亡、20人が負傷した。警察当局と赤十字(Red Cross)が明らかにした。
多くの人が競技場に入ろうと朝から並んでいた。ビオ大統領の支持者らが招待客の車両に割り当てられた通路を無理やり通り抜けようとしたため警察がやめさせようとしたところ事故が起きた。
現場にいたAFPの記者によると現場は混乱を極めたが、就任式は最後まで行われた。就任式の中で警察当局者は「確認された死者は1人だが、多くの負傷者がいる」と述べた。赤十字は「まだ競技場から負傷者の搬送が続いている段階であり死者は増える恐れがある」と述べた。
就任式にはサッカーの元スター選手であるリベリアのジョージ・ウェア(George Weah)大統領をはじめ、セネガル、マリ、トーゴの指導者らも出席した。
ビオ大統領は騒然とした選挙戦で全人民会議党(APC)の10年にわたった長期政権を倒し、4月に大統領に就任していた。(c)AFP