ナジブ前首相夫妻、出国禁止に マレーシア当局
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【5月12日 AFP】マレーシア当局は12日、汚職スキャンダルが浮上したナジブ・ラザク(Najib Razak)前首相とロスマ・マンソール(Rosmah Mansor)夫人の出国を禁じたことを明らかにした。
出入国管理当局のムスタファ・アリ(Mustafar Ali)局長はAFPに対し、ナジブ前首相夫妻が出国禁止のブラックリストに載せられたことを明かした。
一方ナジブ前首相はツイッター(Twitter)に「私と家族が出国を許されていないことを、出入国管理当局より告げられた。この決定を尊重し、家族と共にマレーシアにとどまる」と投稿した。
出国禁止はナジブ前首相と、豪華な買い物を好むと伝えられ国内で広く批判の的となっているロスマ夫人がインドネシアに渡航するのではとの憶測が飛び交う中、出された。
ナジブ前首相は先のツイッターへの投稿で「短い休暇」を取ると表明。怒った市民らが夫妻が出国すると予想されたクアラルンプール近郊の空港に押しかけ、夫妻の出国を阻止しようとする事態が発生していた。
ナジブ前首相が率いた与党連合「国民戦線(Barisan Nasional)」は先日の総選挙で敗北。勝利したマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)元首相が、ナジブ前首相が関係するとみられる数十億ドルもの政府資金の不正流用疑惑を徹底的に調査すると約束したことを受けて、ナジブ前首相夫妻が出国するのではないかとの憶測を呼んでいた。(c)AFP