イスラエル兵に撃たれパレスチナ人1人死亡 デモ7週目
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【5月12日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のイスラエルとの境界付近で11日、大規模な抗議デモに参加していたパレスチナ人の男性1人がイスラエル兵に撃たれて死亡したことが分かった。パレスチナの保健省が発表した。
同省によると、ジャービル・アブムスタファ(Jaber Abu Mustafa)さん(40)はガザ地区南部ハンユニス(Khan Yunis)で胸部を撃たれて死亡した。さらに抗議デモの間、150人近くのパレスチナ人がイスラエル軍から銃撃されたという。
1948年のイスラエル建国によって住む土地を追われ難民化したパレスチナ人の帰還を求める抗議デモは、3月30日に始まった。抗議デモは7週目を迎え、これまでにパレスチナ人53人が死亡している。
現地のAFP特派員らによると、多数のパレスチナ人が境界線上5か所の地点に集結しており、パレスチナ保健省はイスラエル軍が催涙ガスや実弾を使ってデモに対抗していると述べている。
イスラエル軍によれば、11日の抗議デモにはおよそ1万5000人のパレスチナ人が参加した。
14日には在イスラエル米大使館がテルアビブからエルサレムに移転し、翌15日はイスラエル建国に伴ってパレスチナ人が難民となった出来事「ナクバ(Nakba、アラビア語で「大災厄」の意味)」から70年に当たるため、抗議デモは来週、最高潮に達するとみられ、数万人規模のデモ隊が境界線沿いに集まって大勢がフェンスを突破する動きに出るのではないかと予想されている。(c)AFP