イラン外相、中ロ英仏独と相次いで会談へ 米の核合意離脱受け
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【5月11日 AFP】イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相が、米国が離脱を表明した核合意について協議するため、今後数日間に中国、ロシア、欧州を相次いで訪問する。イラン外務省報道官が11日、発表した。
同省のバフラム・ガセミ(Bahram Ghasemi)報道官はAFPに対し、ザリフ外相は12日夜に出発し、中国・北京とロシア・モスクワを訪問後、最終的にベルギー・ブリュッセルで英仏独と協議する予定だと明かした。
欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)外交安全保障上級代表(EU外相)は8日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による核合意離脱表明直後に、EUは合意の「維持を決意している」と言明。来週ブルガリアで開かれるEU首脳会議で、この問題について話し合うことになっている。
英仏独は、この合意がイランの核兵器開発を阻止する最も有効な方法だと訴え、トランプ大統領に対し、バラク・オバマ(Barack Obama)米前大統領が交渉に当たったこの合意から離脱しないよう説得を続けた。
しかしトランプ氏は予想通り、合意からの離脱と、核開発放棄の見返りとして緩和されていた経済制裁の再開を発表し、3か国の外交努力は失敗に終わっていた。(c)AFP